11時過ぎ、文化会館着。入口はすでに人でごった返している。「日本の匠の技展」というものがパリで大人気なのだそうな。あまりの人気で2週間の延長が決まっているらしい。
仏文科の卒業生でこの文化会館に務めるОさんを表敬訪問。『リハーサル』のチラシを置いてくださっていたので、そのお礼や仏文科の話を1時間程した。私はウンウンと頷くしかできないのだが、話は随分と盛り上がっていたので嬉しくなった。
話の最後には、「日本の匠の技展」のチケットを頂いてしまった。あまりの人気で時間制&予約制なのだが、Оさんが工面してくださったのだ。迷いながら会場入口にたどり着き中に入ってみると、大勢の人たちがいた。美学系の大学生も団体で見学に来るのだと、Оさんはおっしゃっていた。大学生らしい方々が、展示物を模写しながら熱心に学んでおられたのが印象的であった。
パッシー駅からメトロを乗り継ぎ、ラ・デファンスに到着。一度ホテルに帰った。村上さんと増田さんが生ハムカルボナーラを作ってくださっていた。とても美味しかった。
14時半前、再出発。ラ・デファンス駅からRERに乗ってオベール駅まで。1番出口を目指して歩き、dysonを確認。オペラ座の女を確認して、食品foodを確認して、キンタロウカフェを確認して、現代アートを確認して、ワークショップイセに到着。仕込みをして、ゲネプロを行なった。
20時から開場だが、それよりも早くお客様があらわれた。予約無しで当日お見えになったお客様もおられた。20時半、増田さんの日本語、東浦さんのフランス語による前説が大盛況のうちに終わり、ついに開演となった。
カーテンコールは拍手が鳴りやまなかった。拍手から手拍子に変わっていき、それが鳴り止まなくなった。なかなか挨拶に入れないのは嬉しいことなのかもしれない。どうしたらよいのかソワソワしていると、東浦さんが私の方向いてガッチリ握手してくださった今度は村上さんの方を向いて同じようにガッチリ握手をなさった。歓喜の表情が忘れられない。この方に出会えて良かったと思った。手拍子をどうにか落ち着かせ、ようやく挨拶に入った。いいカーテンコールであった。
バラシまで終えて会場を出た。22時36分であった。開演20時半、終演21時半、バラシ終わり22時半。こういう日が続くことになる。
ホテルに戻って、夕食をとる。その後はジブリ談議やドストエフスキーについての話があったり、とても文学的な時間が過ぎていった。筆者は文学部なのによく話についていけないのだが、3人が楽しそうに語らっているのをベッドから眺めた。
写真①
パリ日本文化会館を表敬訪問。卒業生がご活躍なさっている。
写真②
生ハムカルボナーラ
写真③
1月24日(水)、初日が無事に終わった。
--
この記事を書いた人
西宮市で演技レッスンをしています愚禿堂“グトクドウ“の中野です。愚禿堂“グトクドウ“は、演劇を体験してみたい方向けにワークショップを開催したり、すでに俳優として活動しておられる方にはマンツーマンでのレッスンをさせていだく演劇教室です。演劇を習い事の一つとして選択していただけるように日々研究をしています。